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ごえもんの誰得育児日記 2017年06月06日(火) 赤子爆誕 その2

看護師に案内された先で赤子が待ち受けていた。

巨大な台所シンクのような場所で、もぞもぞしながら、ひゃーひゃーと細い声で泣いている。
けっこう力強くタオルで体を拭かれ、心底イヤそうな顔をしていた。
しわしわの体には、血?とか黄色いカサカサしたやつとかがまだたくさん付着していた。
居心地のいい場所から一方的に取り出され、おまけに強力なライトで照らされている。
やはり眩しいのだろうか、しきりに手を目の上に持ってくる仕草をし、なんか阿波踊りみたい。
将来は天才舞踊家になるといい。
看護師が体のいろいろな場所を手早くチェックしていく。
個人的に少し衝撃的ながらも、ああ、なるほど、と思ったのは、手足の指の数を確認していたことだった。

「女の子ですよー。パパにそっくりですねー」
とか言われるが、パパにもママにも似ていなく思える。
私にはカエルの宇宙人に見えた。
だっこしますか、と聞かれたので、抱かせてもらう。
自治体開催の両親学級で、赤ちゃん人形相手に磨いた腕の見せどころだ。
人形よりは人間ぽくて少々あせる。
ぐにゃぐにゃだ。
娘はすでに落ち着きを取り戻し、あくびばかりしている。
まだ一本も歯が生えていない小さい小さい口の中が見えた。
うむ、赤ちゃんである、と思った。
看護師が、渡したスマホでやけに連写した。

体を洗い流すという娘を看護師に託して、部屋から出る。
移動式の巨大なベッドに寝かされた妻が、ガラガラと押されて現れた。
カッコイイものに乗っている。
病室までついていき、出産の労をねぎらい、帝王切開の様子などを聞く。
なんと、妻はまだ娘を抱いていないらしい(術後、まだ起き上がれないから)。
自分だけズルい、と非難される。
しかし私は意図してズルしたのではなく、だっこしますか、と看護師に聞かれたのだ。
その証拠に、少し前にちゃんとそう書いてある。
だからズルくない。

入院する妻を残して家へ帰る前に、新生児室を覗いた。
一面がガラス張りになっていて、廊下から中が自由に見られるようになっている。
はたして、入浴を終えた娘がいた。
ニットの帽子みたいなのをかぶらされて、すやすや眠っている。
毛が少ないのか? ハゲてるから風邪をひかないように帽子かぶらされてんのか?
生後数時間にして、いきなり女の子の親としての苦悩に直面する。
なんのことはない、生まれた当日は白い帽子をかぶらされる決まりなだけだった(後日わかった)。
理由は知らない。

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